【 お松大権現の由来 】
不作続きの土地の庄屋が 村の窮地を救う為に近くに住む富豪から
お金を借りた。 返済期限が近づいた時に調度通りかかった富豪に
お金を返すが通りがかりだった為 返済の証文を受けとらなかった。
庄屋は それから間もなく病死してしまうが 妻のお松は富豪に返済の
証文を請求するが、お金は受け取らなかったと偽られ、担保の土地まで
奪い取られてしまう。
お松は思案の末、奉行所に申し出るが 奉行がお松の華麗な容姿に
魅了されて 自分の物としようとするが お松が奉行の意に応じなかった
為、奉行は怒り、非道なさばきをくだす。
お松は権力におぼれる悪行に死を決して抗議をするため、藩侯への直訴
を行なう。当時、直訴は死を意味することであったため、直訴をしたお松は
愛猫の三毛猫に遺恨を伝えて処刑に殉じる。
その後 富豪と奉行の家に怪猫が現れ 怪事件異変が続き 両家は
断絶することとなる。
このお松の死をもいとわず、正義を貫き通した悲しい生涯と美徳を偲んで
お松と猫を祭る場所として お松大権現ができたと言われる。
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